手術方法の分かりやすい違いは横向きで行うかうつ伏せで行うかです

側弯症の手術方法

前方法と後方法

側弯症の手術は大きく分けると前方法と後方法の2種類があり、矯正が必要な場所で手術方法が決まります。
前方法は腰椎カーブや胸腰椎カーブに適応されて、後方法は胸腰椎カーブや胸椎カーブに適応されます。
若年層の場合では、今後の大きな身長の伸びが見込まれる場合などに前方法・後方法を合併した手術になることもあります。前方法は背骨の前方にある椎体を実際に触って矯正する方法です。麻酔を打って横向きに寝た患者から、助骨に沿って切開を行い、助骨を外して背骨が見えるようにしてからスクリューを挿入し、ロッドと連結して脊椎をねじり戻していくことで矯正していきます。患者にうつ伏せになってもらい、麻酔を打ってうつ伏せの状態から背中を切開します。背骨から筋肉を剥がして、背骨の後方組織を見えるようにしてからスクリューやロッドなどを用いてねじり戻すように矯正を行っていきます。ねじれの具合などによっては、フックやワイヤーなどが必要になることもあります。

手術の際の注意点

矯正が強すぎると神経麻痺や腸管麻痺、血管の障害をきたしてしまうことがあります。そういった障害が起こらないように、予防として手術中に一時麻酔を覚まし、下肢の動きを確認するテストを行います。併せて、電気刺激を送ることで脊髄の機能が正常に働くかを測定する検査を行います。それでも症状が出てしまうことは稀にあるため、脊椎の手術では100%の安全性というわけではありません。危険性がゼロではないことを心に留めておきましょう。なお、1年近く自転車運動などやスポーツ活動なども行えなくなるといった点も注意が必要です。

手術後について

手術後は経過次第となり個人差が出てきますが、早くて数日で歩行ができるようになります。退院まではもう少し時間がかかり2週間から3週間ほどで退院できます。手術内容によっては、ギブスやコルセットを着用する必要なども出てきてしまいますが、基本的にはギブスやコルセットが不要になるように手術をします。退院後については、手術後の定期的な検診は必要となりますが日常生活が送れるようになります。しかし運動などは1年ほど禁止となりますので、日常的に運動を行いたい人は定期検診などの際に、医師に適宜確認するようにしていきましょう。退院後も長期で検診をする必要がある理由については、金属材料が折れたり曲がるといった場合も稀にあるため、そういった症状が起きた際に素早く対応できるようにするためです。発見が遅れてしまうと、せっかく矯正した脊椎がまた曲がってしまうといったことになりかねません。最悪の場合、再手術になってしまうこともあるため、定期検診として欠かさず通院することが、完治への近道になります。